キレイな言葉だと思いませんか?
実はこの言葉,ある植物の『花言葉』なのです。
その植物は目立たないし,繁殖が早く根が深いので駆除に困る,いわば「雑草」の部類に属します。
さらに,ある幸運な植物と間違われ,「偽者の幸福」とまで言われています。
しかし,昔は「繁殖力が強く一度根付くと絶やすことが困難」であることから「一族が絶えない」として家紋や刀などの紋章にも使われたそうです。
この植物がなぜ「輝く心」という花言葉なのかまではわかりません。
ただ,この言葉を見たとき何か「ガツン」とくるものがあった。
ある幸運な植物とは,勘付いている人もいるかもしれませんが,
四葉のクローバーです。
この「四葉のクローバー」と間違われ「偽者の幸運」とまで呼ばれてしまう植物の名は,
カタバミといいます。
「クローバー」という名は愛称であり「シロツメクサ(白詰草)」が一般的な名称です。
ここではわかりやすいように「クローバー」を用います。
ハート型の葉を描いたイラストなどを見かけますが,
あれは「カタバミ」と間違えていると思われます。
クローバーの葉はハート型ではなく「丸い葉で白い線がある」のです。「白い線」についてはあるものとないものがあるそうだが,葉の形状としては丸みを帯びています。
一方,カタバミは「ハート型の3枚がとがった先端を寄せあわせた形」です。
もしかしたらクローバーの中にもハートっぽいものもあるかもしれませんが,カタバミはどこからどうみても明らかに「ハート型」です。
カタバミがいつから日本で生息しているかわかりませんが,少なくとも戦国時代・安土桃山時代にはあったようです。
クローバーは江戸時代にオランダから入ってきました。
ということは,この時点でカタバミが先に日本に生息していたということになります。
もし,「四葉のクローバー」を見つけたと思って,よく見たら「カタバミ」だったというとき…
決して「偽者の幸福」を掴んだとは思わないでください。
むしろ「輝く心を手に入れた」と思ってください。
そう思えなかったら,きっとその時のあなたは心の輝きを失っているのでしょう。
ちなみに,アメリカの「四葉のクローバー」の花言葉は「Be Mine」…「(幸福よ)私のものになって」です。
さらに,クローバー(シロツメクサ)自体の花言葉として「復讐」というのもあるみたいです。コワッ!
※花言葉は国や地域,宗教などによって様々です。一概に「コレだ」というものは存在しません。あまり深く考えないようにしてください。